Love-ing(アイエヌジー)
「・・小学生の頃、図書室で読みふけった絵本と全く同じかどうかまでは、正直覚えてないです。けど、絵のタッチはすっごく似てる!懐かしい感じがします・・・。これ、お店にあったんですか?」
「ああ。お客さんが売りたくて持ってきた大量の本の中に入ってた。もらいはしたが、ボロすぎて売り物にならないと査定されて廃棄物扱いになるところだったんだ」
「そうでしたか・・・」
「それ、やるよ」
「・・え?」
懐かしの絵本の表紙を、そっと撫でていた私は、思わず運転中の辻堂監督の横顔を見た
「ああ。お客さんが売りたくて持ってきた大量の本の中に入ってた。もらいはしたが、ボロすぎて売り物にならないと査定されて廃棄物扱いになるところだったんだ」
「そうでしたか・・・」
「それ、やるよ」
「・・え?」
懐かしの絵本の表紙を、そっと撫でていた私は、思わず運転中の辻堂監督の横顔を見た