Love-ing(アイエヌジー)
でも今は、名残惜しいと思ってる。
もっと・・ううん、もう少しだけ、5分でもいいから、監督と一緒に・・いたいって思ってる自分がここにいる。
こういうとき、冒険者だったらなんて言う―――?

「・・・か、監督」
「ん?」
「あのっ・・」

・・・ドッキン。ドッキンって、心臓の鼓動が耳にうるさく響いてる。
別に「好きです」という類の告白をするわけでもないんだから、必要以上に緊張しなくてもいいんじゃないの?
・・・でも。誰かを家に招くなんて、15年生きてきた中で、一度もやったことないし!

・・・だったら、やらなきゃいいじゃない。

・・・でも・・・やらなきゃ・・言ってみなきゃ、その後どうなるかは分からない。

私は冒険者になったんでしょ?
冒険の人生を歩むって、決めたんでしょ!

さあ、勇気を出して。私・・・!

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