Love-ing(アイエヌジー)
「え。でも、わたし・・」
「大丈夫だって。帰宅部より絶対、ぜーったい、部活やった方が楽しいって!」
「だったら、えっちゃん一人で入部したら・・」
「私は、弥亜ちゃんと一緒に、野球部のマネージャーをしたいの」
「な、んで?」

私よりも少し――たぶん、5・6センチくらい――背が高いえっちゃんを、私は正面から仰ぎ見た。
友だちが一人だけできても、もちろん、私の髪型は変わらないから、右目は前髪で隠れ気味、だけど・・。

「だって。一緒にマネージャーやったらさ、それだけ弥亜ちゃんと一緒にいられるってことでしょ?」
「・・・ぁ・・」
「それに、弥亜ちゃんと一緒に野球部のマネージャーできたら、もっと楽しそうな気がする・・ううん、絶対もっと楽しいって、分かってるんだから」
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