Love-ing(アイエヌジー)
運動部の部室は、男女それぞれ、反対方向に建てられている。
そしてズラーッと並んでいて、女子バスケ部の部室は、左から3番目のところにあった。
大谷センパイが、鍵を開けた。
そしてセンパイは、コンコンとドアをノックして、「入りまーす」と言いながら、最初に中へ入った。
「鍵閉まってたから、誰もいないのは分かってんだけど、エチケットとしてね。てか一応、これも決まりなの。だから覚えといてー」
「部室に入る前にドアをノックすることと、“入りまーす”って言うこと、ですね?」
「そうそう。誰もいなくても言っといて。そのうちクセになるから、言わずにはいられなくなるよ」
そしてズラーッと並んでいて、女子バスケ部の部室は、左から3番目のところにあった。
大谷センパイが、鍵を開けた。
そしてセンパイは、コンコンとドアをノックして、「入りまーす」と言いながら、最初に中へ入った。
「鍵閉まってたから、誰もいないのは分かってんだけど、エチケットとしてね。てか一応、これも決まりなの。だから覚えといてー」
「部室に入る前にドアをノックすることと、“入りまーす”って言うこと、ですね?」
「そうそう。誰もいなくても言っといて。そのうちクセになるから、言わずにはいられなくなるよ」