Love-ing(アイエヌジー)
顔に目立つ痣が私は、仲良しグループに入ることを許されない、孤独な存在だった。
自然と私は、いつも俯くようになっていた。
顔の痣を隠すように。誰にも痣を見せないために。
独りポツンといるのが、当たり前になっていた。
先生も、授業中に私を指すことはしなくなっていたくらい、そこで私の存在は、消えていた。
だから高校には、行きたくなかった。
けれど世間体を気にする両親――特にお母さん――から、「中卒だとロクな仕事なんてない。せめて高校くらいは卒業しておきなさい」と言われて、渋々進学することに決めたのは、中3の冬休み直前だった。
その頃、私はハーブガーデンでひっそり働きたい――人と接する機会が多い販売じゃ、もちろんなくて、ハーブとたくさん接する栽培の仕事がしたい――と思っていたけど・・・やっぱり中卒では雇ってくれないかもしれない。
だからハーブの勉強と栽培は、引き続き独学でがんばろうと決めた。
自然と私は、いつも俯くようになっていた。
顔の痣を隠すように。誰にも痣を見せないために。
独りポツンといるのが、当たり前になっていた。
先生も、授業中に私を指すことはしなくなっていたくらい、そこで私の存在は、消えていた。
だから高校には、行きたくなかった。
けれど世間体を気にする両親――特にお母さん――から、「中卒だとロクな仕事なんてない。せめて高校くらいは卒業しておきなさい」と言われて、渋々進学することに決めたのは、中3の冬休み直前だった。
その頃、私はハーブガーデンでひっそり働きたい――人と接する機会が多い販売じゃ、もちろんなくて、ハーブとたくさん接する栽培の仕事がしたい――と思っていたけど・・・やっぱり中卒では雇ってくれないかもしれない。
だからハーブの勉強と栽培は、引き続き独学でがんばろうと決めた。