Love-ing(アイエヌジー)
「ホント、そうですよねぇ。でも2年の部員は5人と少ないですし、3年生が抜けることを考えると、これくらいの部員数で丁度良いんじゃないですか?」と言う大谷センパイに、「マネージャー志願者は」と、辻堂監督が、安川先生と大谷センパイを見ながら聞いた。
でも、その口調から、自分に聞かれたと思ったのだろう。
大谷センパイが「一人も来てませんねぇ」と、答えた。

「まぁマネージャーはすでに2人いるし。1年のマネージャーがこれ以上増えてもねぇ」
「そうだな・・ま、思ったより続いてるな」

・・・それって、私のことを言ったのかな・・・あ。

辻堂監督と、目が合った。
私は慌てて目を逸らすために、俯いた。
でも、えっちゃんは、違った。
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