Love-ing(アイエヌジー)
もちろん、多少、私の心は傷ついてる。
ずっとずっと昔から、そういう風に扱われていたおかげで、そんなことには慣れていると自分では思っていても・・やっぱり、完全に慣れることは、ないんだろうなって、彼らから露骨に避けられたり、「いないもの」として見られていることを実感するたびに、そう私は思うようになった。
これは、学びだ。

「だったらマネージャー辞める?」と、誰かに聞かれたら、私は「もちろん辞めません」と、即、答えるだろう。
たとえ私が他の場所へ移ったとしても、そこにいる全員が私を受け入れてくれる場所なんて、ないことくらい、分かってるから。
どこに属しても、誰か一人くらいは、必ず反発する人がいるものだ。
被害者がいれば必ず、加害者がいるのと同じように。
それが、「集団生活」というものなのだ―――。
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