Love-ing(アイエヌジー)
「・・・」
「“えっちゃん”って呼んでねっ」
「・・・ぁ・・・」
「あなたー、名前は?確か・・嘉村(かむら)さんって、自己紹介のとき言ってたよね?」
藤井さん――えっちゃん――の、キラキラと輝きながら弾けている、美しい玉のような勢いに、ただ圧倒されていた私は(だって、こんな・・クラスの子と一対一で“普通”の会話する、なんて、初めてだし!)、ただ小さく何度か頷くことが、そのときの私にできる精一杯のことだった。
「嘉村、なんていうの?」
「え・・と。・・・・・みあ」
「みあ?」と確認するように、藤井さんから言われた私は、今度は中くらいに一度だけ頷いて肯定した。
「“えっちゃん”って呼んでねっ」
「・・・ぁ・・・」
「あなたー、名前は?確か・・嘉村(かむら)さんって、自己紹介のとき言ってたよね?」
藤井さん――えっちゃん――の、キラキラと輝きながら弾けている、美しい玉のような勢いに、ただ圧倒されていた私は(だって、こんな・・クラスの子と一対一で“普通”の会話する、なんて、初めてだし!)、ただ小さく何度か頷くことが、そのときの私にできる精一杯のことだった。
「嘉村、なんていうの?」
「え・・と。・・・・・みあ」
「みあ?」と確認するように、藤井さんから言われた私は、今度は中くらいに一度だけ頷いて肯定した。