Love-ing(アイエヌジー)
「別に聞いてもいいじゃない。隠すことでもないし。で、ホントのところ、どうなんですかぁ?辻堂さんと梓センパイって、かなり仲がよろしいと思うんだけどー」
「そう見えるか?」
「見えますよぅ。大体名前で呼んでるしー。しかも“梓”って呼び捨てだし」
「あぁ。あいつの兄貴と俺は同級で、陽一郎――って梓の兄貴な――も野球部だったからな。それで梓のことは名前で呼んでる」
「・・ぁ・・」
・・・そっか。ショートで3番バッターの、大谷陽一郎さんが、大谷センパイのお兄さん、か。
と、納得した私を、前に座っている辻堂監督が、ミラー越しからチラッと見た、気がした。
「そう見えるか?」
「見えますよぅ。大体名前で呼んでるしー。しかも“梓”って呼び捨てだし」
「あぁ。あいつの兄貴と俺は同級で、陽一郎――って梓の兄貴な――も野球部だったからな。それで梓のことは名前で呼んでる」
「・・ぁ・・」
・・・そっか。ショートで3番バッターの、大谷陽一郎さんが、大谷センパイのお兄さん、か。
と、納得した私を、前に座っている辻堂監督が、ミラー越しからチラッと見た、気がした。