破滅エンドまっしぐらの悪役令嬢に転生したので、おいしいご飯を作って暮らします
翌日──。
「……え?」
起き抜けのアーシェリアスは、妖精がどうぞと差し出すそれを見て眉を潜めた。
ビンに入った黒い液体。
透明なビン包むラベルに書いてある文字は、日本では良く目にしたがこの世界では見ないもの。
「なんで醤油」
「モフ!」
「え、これがお礼?」
「モフ!」
どうやらこれが今回のお礼のようで、とりあえずアーシェリアスは醤油を受け取る。
「毎回お礼は違うのかな?」
なぜあえての醤油なのか。
いや、実際日本では定番の調味料はファレ乙の世界では手に入りにくいもので、料理好きのアーシェリアスとしては以前から常備したいと願っていたものだ。
だからとても嬉しいのだがやはり醤油が出てきたことに戸惑いは隠せない。
もしかしたら心のどこかで欲しいと願っているものをお礼にくれるのかもしれないと予想したアーシェリアスは、今度は心の中でこちらでは売られていないスニーカーが欲しいと願いながら妖精にビスケットをあげた。
そして、一夜明けてアーシェリアスが妖精から手渡されたのは。
「みりん!? スニーカーは?」
「モフ?」
なんの話だと言わんばかりに丸すぎてあるのかわからない首を傾げた妖精。
「……え?」
起き抜けのアーシェリアスは、妖精がどうぞと差し出すそれを見て眉を潜めた。
ビンに入った黒い液体。
透明なビン包むラベルに書いてある文字は、日本では良く目にしたがこの世界では見ないもの。
「なんで醤油」
「モフ!」
「え、これがお礼?」
「モフ!」
どうやらこれが今回のお礼のようで、とりあえずアーシェリアスは醤油を受け取る。
「毎回お礼は違うのかな?」
なぜあえての醤油なのか。
いや、実際日本では定番の調味料はファレ乙の世界では手に入りにくいもので、料理好きのアーシェリアスとしては以前から常備したいと願っていたものだ。
だからとても嬉しいのだがやはり醤油が出てきたことに戸惑いは隠せない。
もしかしたら心のどこかで欲しいと願っているものをお礼にくれるのかもしれないと予想したアーシェリアスは、今度は心の中でこちらでは売られていないスニーカーが欲しいと願いながら妖精にビスケットをあげた。
そして、一夜明けてアーシェリアスが妖精から手渡されたのは。
「みりん!? スニーカーは?」
「モフ?」
なんの話だと言わんばかりに丸すぎてあるのかわからない首を傾げた妖精。