枯れた花は何度も咲く
それから私達は、
いつ終わりが来てもいいように、
毎日を後悔なく過ごした。
夜になれば、謎の恐怖に押し寄せられる。
隣を見れば、ゆうがいるのに。
いつかこの当たり前が失うと思うと、
涙が止まらなかった。
ゆうに背を向け、声を押し殺して泣いた。
「 どうした? 」
優しい声が後ろから聞こえる。
泣いてる私を見て、抱きしめてくれる。
「 俺はここにいるよ 」
私が安心出来る言葉をくれる。
その度、幸せに思える。
だけどその分、
幸せになれる分、寂しさが募るの。