勇太くんしか愛せない
不貞腐れエッチ
勇太くんとのエッチは、まあとにかくすごい。
何がすごいって、内容もすごいし、いつ求められるのかわからない。
その予想も立てられない。
だからといってこちらから求めることはできない。
それはなんか、違う気がするじゃないですか。
それはさておき、昨日のエッチは勇太くんの顔がずるくて可愛くて最高だった。
昨日の夜は、夕飯を食べ終わって、2人で片付けをした後に紅茶を入れて、深い意味もなく点いているテレビを見てゆっくりと過ごしていた。
勇太くんは家具にこだわりがあり、ソファは二人で座って絶妙に心地よくなる高さと幅のものをわざわざ輸入したりして、自宅に置いている。
そんなソファに二人、触れるか触れないかの距離で座って、それなりに長いことテレビを黙って見ていた。
私も今日は教室で講師の仕事があったので少し疲れていて、だんだんとテレビの内容が頭に入ってこなくなってきた頃のこと。
「俺、もう無理。我慢できない……」
気がつくと私は、勇太くんの腕の中にいた。あたたかい、というより熱い体温を感じて、その熱さにびっくり。
つい目を見開いて、体を強張らせてしまう。
夫婦になったというのに、何度抱きしめられてもこの感覚には慣れない。
いつまでもドキドキする。
きっとこれは、勇太くんだからだ。
「ねえ勇太くん、夢のないこと言っても良い?こんなときだけど」
「あはは、なにそれ?どうぞ」
耳元で、囁くように笑う勇太くんの声がくすぐったくて、耳の中で血が流れる音が一瞬大きくなった。
思わず身体がビクッと震えてしまう。
「ん?どした?」
何も言わない私をあやすように言う勇太くんは、私の髪を上から下へゆっくりと撫でている。
その感覚が心地よくて、私の心が少しずつ解けていく。
「……私の手ってさ、お花を扱っているから、いつも傷だらけだし。
勇太くんは普段、綺麗な女優さんとか今をときめくアイドルとかと一緒にお仕事してるでしょ。
なんていうか私、見劣りしない?
大丈夫?
勇太くんにとって私、ちゃんと……可愛い?」
ぼそぼそと彼の腕の中で話す私は、正直不貞腐れていた。
キラキラした芸能界で生きる彼は、相当に目が肥えているんじゃないだろうか。
こんな一般人の私を見て、どう思っているんだろうか。
そりゃあ、私も可愛くなれるものなら可愛くなりたいし、勇太くんの前では最大限努力はしているつもりだし。
「……っ」
「へ?ゆ、勇太くんやめ……!?」
らしくない強引さで、勇太くんは私を組み敷いた。
このソファで押し倒されると、いつものベッドよりも当然ながら狭い。
それにしても、この行動はらしくない。
実にらしくないよ。
一体私の発言のどこが、彼をこうさせてしまったのか。
「君が可愛くて可愛くて仕方ないから、俺は自分を抑えるのに必死なのに。
……全然、わかってないんだね」
勇太くんの瞳が普段とあまりに違っていて、まるで嘘みたいに冷たく光った。
そう思った矢先、勇太くんの唇で私の唇がぴったりと塞がれる。
こうなったらもう、私のなす術はない。
ただ目を閉じて、彼からされることを受け入れるのみ。
「……っ……んん」
「……ちゃんと口開けて」
普段は滅多にない命令口調に、何も考えられなくなってきた私は素直に従ってしまう。
まるで脳が溶けているみたいな感覚。
こんなのおかしいのに、おかしいってわかっているのに、気持ちいい。
支配されるのって、気持ちいいことだ。
もちろん勇太くん限定だけど。
その日の夜はいつもよりも熱く求められてしまって、嬉しいやら恥ずかしいやら。
というか、気持ちよすぎて記憶もないというのが正直な感想。
勇太くんは不貞腐れた私のことも、ちゃーんと愛してくれます。
何がすごいって、内容もすごいし、いつ求められるのかわからない。
その予想も立てられない。
だからといってこちらから求めることはできない。
それはなんか、違う気がするじゃないですか。
それはさておき、昨日のエッチは勇太くんの顔がずるくて可愛くて最高だった。
昨日の夜は、夕飯を食べ終わって、2人で片付けをした後に紅茶を入れて、深い意味もなく点いているテレビを見てゆっくりと過ごしていた。
勇太くんは家具にこだわりがあり、ソファは二人で座って絶妙に心地よくなる高さと幅のものをわざわざ輸入したりして、自宅に置いている。
そんなソファに二人、触れるか触れないかの距離で座って、それなりに長いことテレビを黙って見ていた。
私も今日は教室で講師の仕事があったので少し疲れていて、だんだんとテレビの内容が頭に入ってこなくなってきた頃のこと。
「俺、もう無理。我慢できない……」
気がつくと私は、勇太くんの腕の中にいた。あたたかい、というより熱い体温を感じて、その熱さにびっくり。
つい目を見開いて、体を強張らせてしまう。
夫婦になったというのに、何度抱きしめられてもこの感覚には慣れない。
いつまでもドキドキする。
きっとこれは、勇太くんだからだ。
「ねえ勇太くん、夢のないこと言っても良い?こんなときだけど」
「あはは、なにそれ?どうぞ」
耳元で、囁くように笑う勇太くんの声がくすぐったくて、耳の中で血が流れる音が一瞬大きくなった。
思わず身体がビクッと震えてしまう。
「ん?どした?」
何も言わない私をあやすように言う勇太くんは、私の髪を上から下へゆっくりと撫でている。
その感覚が心地よくて、私の心が少しずつ解けていく。
「……私の手ってさ、お花を扱っているから、いつも傷だらけだし。
勇太くんは普段、綺麗な女優さんとか今をときめくアイドルとかと一緒にお仕事してるでしょ。
なんていうか私、見劣りしない?
大丈夫?
勇太くんにとって私、ちゃんと……可愛い?」
ぼそぼそと彼の腕の中で話す私は、正直不貞腐れていた。
キラキラした芸能界で生きる彼は、相当に目が肥えているんじゃないだろうか。
こんな一般人の私を見て、どう思っているんだろうか。
そりゃあ、私も可愛くなれるものなら可愛くなりたいし、勇太くんの前では最大限努力はしているつもりだし。
「……っ」
「へ?ゆ、勇太くんやめ……!?」
らしくない強引さで、勇太くんは私を組み敷いた。
このソファで押し倒されると、いつものベッドよりも当然ながら狭い。
それにしても、この行動はらしくない。
実にらしくないよ。
一体私の発言のどこが、彼をこうさせてしまったのか。
「君が可愛くて可愛くて仕方ないから、俺は自分を抑えるのに必死なのに。
……全然、わかってないんだね」
勇太くんの瞳が普段とあまりに違っていて、まるで嘘みたいに冷たく光った。
そう思った矢先、勇太くんの唇で私の唇がぴったりと塞がれる。
こうなったらもう、私のなす術はない。
ただ目を閉じて、彼からされることを受け入れるのみ。
「……っ……んん」
「……ちゃんと口開けて」
普段は滅多にない命令口調に、何も考えられなくなってきた私は素直に従ってしまう。
まるで脳が溶けているみたいな感覚。
こんなのおかしいのに、おかしいってわかっているのに、気持ちいい。
支配されるのって、気持ちいいことだ。
もちろん勇太くん限定だけど。
その日の夜はいつもよりも熱く求められてしまって、嬉しいやら恥ずかしいやら。
というか、気持ちよすぎて記憶もないというのが正直な感想。
勇太くんは不貞腐れた私のことも、ちゃーんと愛してくれます。
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