仮眠室で愛を叫べば
「佐久間から腔外との合コンに誘われた。

男同士の飲み会には参加するが、女がいる飲み会はめんどくさいから基本参加しないし、今回も断った。
それでもあいつがどうしてもとしつこくて、俺を指名している女がいるからと。

別に合コンじゃなくてもいいんだろ？
俺と話せれば。
はっきりいってアンタのことはまるで知らない。

そっちも、俺のこと顔と名前しかしらないんだろ？

話したことないよな？｣

にこりともしない無愛想で淡々と話す目の前の先生に私は黙ってうなずいた。

「明後日、日曜あいてるか｣

「はい｣

「11時K駅南口改札口。｣

「えっ？｣

「名前は。｣

「岡本恵です。｣

「11時、遅れるなよ｣

そう言うと宮前先生は立ち上がり私たちに背を向けて食堂をあとにした。
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