仮眠室で愛を叫べば
「ヤバイ…宮前先生って格好いいかもっ!」

ちょっと無愛想で話し方はあまり感じがいいほうではなかったが、私とは初対面なんだから仕方がない。

デートなんていつぶりだろう?

何を着ていけばいい?
ドキドキわくわくして仕方がない。

「あっ!」

浮かれていたが大事なことに気がついた。

まだ合コンを佐久間先生に頼んでから一週間しかたっていない。
それなのに、早急に動いてくれた佐久間先生にお礼を言わなければいけない。

慌ててパソコンの電源をおとし、外科病棟に向かおうと廊下にでたところで佐久間先生がこちらに歩いてくる姿が目に入った。

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