仮眠室で愛を叫べば

突然の出来事に固まる私に気がついた先生は慌てて距離をとり

「悪い、セクハラだな。
亜沙美がしょっちゅう恵ちゃん、恵ちゃん言ってるからなんか妹みたいでさ亜沙美の｣

「妹ですか？

それならお兄ちゃんとお姉ちゃんにたっぷり甘えますよ。｣


佐久間先生の言葉に胸はもう痛むことはなかった。

大丈夫、佐久間先生のことはもうふっきれている、改めて確認できホッしながら宮前先生に想いをはせる。

げんきんだな、私も。

「それはそうと恵ちゃん……｣

佐久間先生が声のトーンをおとし、真面目な顔をしてまっすぐ私を見つめた。