仮眠室で愛を叫べば
佐久間先生が車を貸してくれたからと、帰ろうと頑張る私を予約してあるからと車で30分程の落ち着いたレストランにつれてきた。

目の前の先生にドキドキしぱっなしで味もよくわからなかった。

それでも、この貴重な時間を楽しもうと思った。

きっともう二人で一緒に過ごすことなんてないんだろう。

最初で最後のデートなのだから。

いつのまにか会計を済ませていた先生に

「ごちそうさまでした」

と頭を下げて車に乗ったところで封筒を差し出す。

「あの、足りないかと思いますが先程のお食事代です。

足りないぶんは次回私がご馳走します。」

「ありがとう」

そういって受け取った先生は私の次回という言葉に困ったように笑った。
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