仮眠室で愛を叫べば

それぞれの過去

好きな人に抱かれることが、こんなにも幸せなんだと圭吾に出会って知った。

彼との幸せがこの先もずっと続くのだと私は信じて疑わなかった。

ほんの小さなほころびが、ほんの些細なすれ違いが、取り返しがつかなくなるなんて思うはずもなく、この日の私は圭吾の腕に包まれてその温もりに身をゆだねて眠りについた。
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