仮眠室で愛を叫べば
そう今日は母の命日。

私を産んでそのまま亡くなった母の命日。

小さな頃は知らずに家族に祝ってもらった誕生日。

母の命日だと知ってから『友達にお祝いしてもらうから』と家ですごすことはなくなった。

大好きな人に心からお祝いしてほしかった。

一日一緒に過ごしたかった。

私が望んだ誕生日プレゼント。


あれは圭吾と彼女の子供だろうか、、、、

だったら父親を子供に返すべきた。


「圭吾、、、、」

公園のベンチで私はうずくまるように泣き崩れた。


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