仮眠室で愛を叫べば
師長は黙って話を聞き、私が話している間ずっと優しく手を握ってくれていた。
話終えると

「ねぇ恵ちゃん、ちゃんと宮前先生と話をしていないんでしょ?
彼が眼鏡をかけだして、周りにとても厳しくなって壁を作り出したのは3年くらい前からよ?
その赤ちゃんは先生のお子さんじゃないんじゃない?」

「でも、連絡もないんです。
確かに一方的にさよならをしました。なのに何もいってこないんです。」

そう。
言い訳すらしてこない彼に私はショックを受けていた。


< 67 / 96 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop