仮眠室で愛を叫べば
「師長、それから最近何か変なんです。」

「えっ?どういうこと?」

「私の思い違いかもしれないんですけど、部屋の物の位置が変わってたりなくなったり…でも誰かが入っているはずないし。
兄がきたのかと思ったんですが来てないって言うし…。
最近よくねれてなかったので勘違いかもしれないですね」

「恵ちゃんしばらくうちにこない?」

「いえ、大丈夫です。
すみません、お仕事中なのに話を聞いていただいて。」

ちょうど点滴も終わり、師長が私の腕から針を抜いてくれたところで佐久間先生が顔を出した。
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