仮眠室で愛を叫べば
佐久間からの電話でどうにか飛行機のチケットをとり東京へ向かう。

おもったより戻るのが遅れたことに後悔して固くにぎった拳は色を失い白くなっている。

恵の誕生日、一緒に過ごす時間と俺がプレゼントだと約束をしていた。

あの日、俺は彼女にプロポーズするつもりだった。
お母さんの命日でもあり、彼女の誕生日でもある日を大切な記念日にしたかった。
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