仮眠室で愛を叫べば
おもわぬ訪問者は予想外だった。

数日前に孝則に「結婚したい相手ができた」そう報告しにいった俺の話を聞いていた香織が、俺が幸せになることが許せなかったらしい。

自分たちが今うまくいかず、離婚協議中で俺を裏切ったくせに俺が結婚することをやっかみ、邪魔をしに来たのだ。

運が悪いことに親父がくも膜下で倒れた…。

葬儀を終えて細かな処理ももうすぐ終わり、ようやく戻って恵の誤解をといてプロポーズをするそうきめていたのに…。

佐久間の電話に血の気が引いた。
脳外の服部先生が執刀している。
どうか恵を助けてくれ!
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