Avenir
始まりはいつも突然に
心地よい風が頬をなでた。いつもより、涼しげな風だ。
太陽の光は肌を焦がすほど、暑いものだ。
新緑に輝く草木。
どこまでも青い空。
こんなにも自然はすばらしいのに、何で下で騒いでいる彼らは醜いのだろう。
いや、醜いというよりも、価値がまったくわからないといったほうがいいかもしれない。実際によくわかんないし。
でも、そんな彼らとの付き合いが一番よく分からなくなるんだよね。いまどう反応すればいいのかとか、どう答えればいいのかとか。あわせるって本当に大変だと思わされるよ。
「はぁ…。」
小さくため息するぐらいいいよね?こんな私でも許してもらえるよね…?
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