サマー・リフレイン



私が望んだ日常は
脆く儚く
壊れやすいものだった。

傷付けられた彼女は
翌日私を屋上に呼び出して

私の目の前で
自ら命を絶った。


「もう、やめよう。
こんなこと」


私は目の前にいる
彼女の腕を掴んだ。


「離してっ」


彼女が叫んだ。
彼女の目には
大粒の涙が浮かんでいる。


「離さない!」


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