皇帝の胃袋を掴んだら、寵妃に指名されました~後宮薬膳料理伝~
それをこれまた気虚のときによく用いるもち米と煮ることで、相乗効果を期待している。
また別の棗を水につけておいて、しばらく置いたところでその水を用いて杜仲茶を淹れた。
これも体を温める効果があり、胃腸の不調には効くはずだ。
「本当はもう少しつけておいたほうがいいのですが、今はとりあえず」
できた杜仲茶をお嫁さんに飲ませてもらった。
しばらくすると、大きな南瓜を抱えた超さんが戻ってきたので、早速それを切り水と黒糖を加えて煮込みだす。
気虚の状態のときは甘いものを取り入れるのがいいはずだ。
南瓜だけでも十分に甘いが、さらに黒糖も使った。
もち米で作った粥はうまくできた。
南瓜も柔らかく煮えたが、それを潰して先ほど杜仲茶を淹れるときに使った棗の羹で伸ばしさらに柔らかくして、容易く飲み込めるようにした。
「食べやすいようにしておきましたから、少しでも口に入れてくださいね。体を温めましょう」