お見合い求婚~次期社長の抑えきれない独占愛~
「……まぁ、そう言われるんじゃないかと思って、普通のドライブプランも用意しておいたよ」
「ぜひそっちでお願いします」
価値観の違いをまざまざと見せつけられるも、とにかく、ヘリデートを阻止することができてよかった。
「やっぱり澪を釣るなら、肉だよね」
「肉……?」
「花より団子、紅葉より肉だろう?」
「なっ! だから、私、どうしてそんな食いしんぼうキャラになってるんですか!」
「スイーツを差し入れすると、いつもうれしそうにしていたし。フレンチに行ったときだって、モリモリ食べてたじゃないか。澪を落とすなら食べ物だろう」
「……もしかして、一日で私を落とすって、餌付けするつもりだったんですか……?」
結局彼は、ベイエリアにあるおしゃれな装いのレストランに連れていってくれた。
内装は地中海風。テラス席に出ると、正面には東京湾が広がっており、レインボーブリッジが臨めて開放的だ。
バーベキューが出来るそうで、テーブルに鉄板が備えつけてあり、豪華な厚切り肉と魚介が運ばれてきた。
「ぜひそっちでお願いします」
価値観の違いをまざまざと見せつけられるも、とにかく、ヘリデートを阻止することができてよかった。
「やっぱり澪を釣るなら、肉だよね」
「肉……?」
「花より団子、紅葉より肉だろう?」
「なっ! だから、私、どうしてそんな食いしんぼうキャラになってるんですか!」
「スイーツを差し入れすると、いつもうれしそうにしていたし。フレンチに行ったときだって、モリモリ食べてたじゃないか。澪を落とすなら食べ物だろう」
「……もしかして、一日で私を落とすって、餌付けするつもりだったんですか……?」
結局彼は、ベイエリアにあるおしゃれな装いのレストランに連れていってくれた。
内装は地中海風。テラス席に出ると、正面には東京湾が広がっており、レインボーブリッジが臨めて開放的だ。
バーベキューが出来るそうで、テーブルに鉄板が備えつけてあり、豪華な厚切り肉と魚介が運ばれてきた。