お見合い求婚~次期社長の抑えきれない独占愛~
「次から、体力仕事は俺に言うこと。いい?」
耳の近くでそっとささやかれ、え、今の心の声、聞こえてたの? と慌てる。
「は、はい……」
視線に耐えきれず目を逸らすと、彼は念を押すように私の頭をポンとひと撫でして行ってしまった。
「うわー、穂積さん格好いいですよね。立花さん、なでなでしてもらってうらやましいなー」
上村さんはうっとりと穂積さんの去っていった方向を見つめている。
賛同したらミーハーな先輩に見られてしまいそうで、私は「うう~ん……」と呻いて小首を傾げた。
「……背が高くて、うらやましいなぁとは思ったよ」
「スタイル、抜群ですもんねー。モデルみたい。その上、あの仕事っぷり」
「そうだねぇ」
実は、彼、外見だけではなく仕事もよく出来るのだ。
派遣されてきてそうそう、鬼のように契約をとりつけてきて、軽く伝説になった男である。
そもそも、なぜそんなによく出来る男が派遣社員に甘んじているのかも謎だ。
耳の近くでそっとささやかれ、え、今の心の声、聞こえてたの? と慌てる。
「は、はい……」
視線に耐えきれず目を逸らすと、彼は念を押すように私の頭をポンとひと撫でして行ってしまった。
「うわー、穂積さん格好いいですよね。立花さん、なでなでしてもらってうらやましいなー」
上村さんはうっとりと穂積さんの去っていった方向を見つめている。
賛同したらミーハーな先輩に見られてしまいそうで、私は「うう~ん……」と呻いて小首を傾げた。
「……背が高くて、うらやましいなぁとは思ったよ」
「スタイル、抜群ですもんねー。モデルみたい。その上、あの仕事っぷり」
「そうだねぇ」
実は、彼、外見だけではなく仕事もよく出来るのだ。
派遣されてきてそうそう、鬼のように契約をとりつけてきて、軽く伝説になった男である。
そもそも、なぜそんなによく出来る男が派遣社員に甘んじているのかも謎だ。