お見合い求婚~次期社長の抑えきれない独占愛~
「澪。わかってる? それ、口説き文句だよ?」
肉用のトングを突きつけられて、ギクリとする。
いや、まさか。雉名さんが私を口説くわけないじゃない。
「それはないですよ。雉名さん、私と柊一朗さんが付き合っているんじゃないかって疑ってましたから」
「……まぁ、そうだろうね。俺が手を出すなって、牽制しておいたから」
牽制? なにそれ、聞いてない。柊一朗さんと雉名さんの関係がよくわからなくなってきた。
「柊一朗さんと雉名さんは、飲み仲間なんですよね……?」
「ああ。仲よくさせてもらってたよ。歳が同じこともあって。だからこそ、雉名がどれだけ危険か知ってる」
「危険?」
私が首を傾げると、彼はホタテやサザエ、はまぐりを鉄板に乗せながら眉間に皺を寄せた。
怒っているところ悪いけれど、そのホタテ、すごくおいしそう……。
肉でお腹も膨らんできたし、そろそろ魚介が恋しくなる頃だ。
肉用のトングを突きつけられて、ギクリとする。
いや、まさか。雉名さんが私を口説くわけないじゃない。
「それはないですよ。雉名さん、私と柊一朗さんが付き合っているんじゃないかって疑ってましたから」
「……まぁ、そうだろうね。俺が手を出すなって、牽制しておいたから」
牽制? なにそれ、聞いてない。柊一朗さんと雉名さんの関係がよくわからなくなってきた。
「柊一朗さんと雉名さんは、飲み仲間なんですよね……?」
「ああ。仲よくさせてもらってたよ。歳が同じこともあって。だからこそ、雉名がどれだけ危険か知ってる」
「危険?」
私が首を傾げると、彼はホタテやサザエ、はまぐりを鉄板に乗せながら眉間に皺を寄せた。
怒っているところ悪いけれど、そのホタテ、すごくおいしそう……。
肉でお腹も膨らんできたし、そろそろ魚介が恋しくなる頃だ。