お見合い求婚~次期社長の抑えきれない独占愛~
「はい。お待ちかねのはまぐり」

「うわぁ、おいしそう」

「……キスより食欲か……」

「はい? なにか言いました?」

「なんでもないよ。ほら、サザエとホタテももう焼けてる」

「いただきま~す」

パクリと一口。触感が最高だ。ああ、本当にビールが飲みたくなってきちゃう。

「本当に、食べてるときは幸せそうだねぇ」

感動的なおいしさに頬を押さえる私を、彼はちょっぴり呆れたように眺めるのだった。
< 116 / 294 >

この作品をシェア

pagetop