お見合い求婚~次期社長の抑えきれない独占愛~
「お疲れさまです。この時間に帰宅ですか? 珍しいですね」
というのも、フレックス制を採用している我が社において、雉名さんは遅出勤、遅退社が通常運転。夜七時前に帰宅するのは珍しい。
総務という仕事柄、彼の出退勤管理もしているのだが、たまに「え!?」という時間に出社していたり帰宅していたり。彼の勤務表は異彩を放っている。
とはいえ仕事はよく出来るから、どんなに自由奔放な勤怠をしていても誰も文句を言わない――というか、言えない、というのが開発部部長の談。
ちなみに彼は課長だ。課長がそんなに好き勝手して部下はついていけるのだろうか? と若干不安になる。
「お疲れ。今日は用事があってな」
不愛想にそう答えて、私の隣に並びエレベーターを待つ。
というのも、フレックス制を採用している我が社において、雉名さんは遅出勤、遅退社が通常運転。夜七時前に帰宅するのは珍しい。
総務という仕事柄、彼の出退勤管理もしているのだが、たまに「え!?」という時間に出社していたり帰宅していたり。彼の勤務表は異彩を放っている。
とはいえ仕事はよく出来るから、どんなに自由奔放な勤怠をしていても誰も文句を言わない――というか、言えない、というのが開発部部長の談。
ちなみに彼は課長だ。課長がそんなに好き勝手して部下はついていけるのだろうか? と若干不安になる。
「お疲れ。今日は用事があってな」
不愛想にそう答えて、私の隣に並びエレベーターを待つ。