お見合い求婚~次期社長の抑えきれない独占愛~
再び目を覚ましたときには、深夜〇時を回っていた。
シャワーを浴びた俺たちは、冷蔵庫にあったチーズとハム、トマト、葉物の野菜、ドライフルーツで簡単なつまみとサラダを作って空腹を満たすことにした。
「パーティー、ですか?」
ソファに座る彼女は、適当に作ったトマトとチーズのカプレーゼ――本当に切って載せただけなのだが――を頬張りながら、俺の言葉を反芻する。
一応、ふたりの手元にはシャンパンがあって、彼女は酔いすぎないようにちみちみと、丁寧に飲んでいる。
「ああ。水族館のオープン記念パーティーだ。支配人が、ぜひ君も一緒にと言ってくれてね。それを伝えるために、今日、澪に会いにいった――ていうのが口実。本当は、単に会いたかっただけだけれど」
途端に彼女の顔がほんのり赤く染まる。
さんざん体を重ねたあとでも、初々しい反応をくれる彼女は、それがこちらを翻弄するとも知らず無意識にやっているのだろう。
綻んでしまいそうになる口元をきゅっと引き締めて、冷静な大人の男の振りをする。
シャワーを浴びた俺たちは、冷蔵庫にあったチーズとハム、トマト、葉物の野菜、ドライフルーツで簡単なつまみとサラダを作って空腹を満たすことにした。
「パーティー、ですか?」
ソファに座る彼女は、適当に作ったトマトとチーズのカプレーゼ――本当に切って載せただけなのだが――を頬張りながら、俺の言葉を反芻する。
一応、ふたりの手元にはシャンパンがあって、彼女は酔いすぎないようにちみちみと、丁寧に飲んでいる。
「ああ。水族館のオープン記念パーティーだ。支配人が、ぜひ君も一緒にと言ってくれてね。それを伝えるために、今日、澪に会いにいった――ていうのが口実。本当は、単に会いたかっただけだけれど」
途端に彼女の顔がほんのり赤く染まる。
さんざん体を重ねたあとでも、初々しい反応をくれる彼女は、それがこちらを翻弄するとも知らず無意識にやっているのだろう。
綻んでしまいそうになる口元をきゅっと引き締めて、冷静な大人の男の振りをする。