お見合い求婚~次期社長の抑えきれない独占愛~
「……やっぱり、私じゃ相手にしてもらえないかなぁ」
私までいたたまれない気分になって、ふう、と肩を落とす。
どうしてよりにもよって雉名さんなのだろう、背中を押してあげるにも、相手の難易度が高すぎる。
雉名さんのあの性格じゃ、キューピッドも受けつけてくれないよ。
ちなみに、忘れちゃいけない、ここは総務部のオフィスのど真ん中。
斜め前には還暦間近のベテラン女性社員・山本さんが座っているし、少し離れたところには強面総務部長もいる。
総務部長のところまで、恋バナが届いていないことを祈りつつ、とはいえ、山本さんには確実に聞こえているだろうなぁと肝を冷やす。
すると、フッと、山本さんが口元を緩ませた。
あ、笑ってる。もしかして、こういう話題、そこまで嫌いじゃないのかもしれない。
ああ、よかった、総務部長に無駄口を叩いていると報告されてしまう危機は回避できそうだ。
私までいたたまれない気分になって、ふう、と肩を落とす。
どうしてよりにもよって雉名さんなのだろう、背中を押してあげるにも、相手の難易度が高すぎる。
雉名さんのあの性格じゃ、キューピッドも受けつけてくれないよ。
ちなみに、忘れちゃいけない、ここは総務部のオフィスのど真ん中。
斜め前には還暦間近のベテラン女性社員・山本さんが座っているし、少し離れたところには強面総務部長もいる。
総務部長のところまで、恋バナが届いていないことを祈りつつ、とはいえ、山本さんには確実に聞こえているだろうなぁと肝を冷やす。
すると、フッと、山本さんが口元を緩ませた。
あ、笑ってる。もしかして、こういう話題、そこまで嫌いじゃないのかもしれない。
ああ、よかった、総務部長に無駄口を叩いていると報告されてしまう危機は回避できそうだ。