お見合い求婚~次期社長の抑えきれない独占愛~
彼は私の背中を抱き上げ、ワンピースのチャックを腰まで下ろすと、シルクの生地をさらりと胸の下まで剥いで、下着一枚になった胸の谷間にキスを落とした。

さらに、ワンピースのスカートの下に手を伸ばし、太ももに指を這わせる。

見事にお腹意外に手をつけていく彼の早業に、私はどう抵抗したらいいのか、混乱してしまって。

「や、やだっ……柊一朗さんっ! 待って!」

「どうして? 俺に食べられるために脱ぎやすいワンピースを着てきてくれたんだろう?」

「ち、違います!! そんな用途で着たんじゃありません!」

まさか、脱がしやすいなんて理由でこのワンピースをクローゼットにかけておいたんじゃないですよね!? 違うと言って!

「しかもっ……こんなリビングでっ! バトラーさんがカップを片付けにきたらどうするんですかっ!」

「勝手に部屋に入ってきたりしないから大丈夫だ。リビングが嫌ならベッドへ行くよ」

「きゃあっ」

ひょいと私の体を横抱きにして、奥にある寝室へと突き進む。

大きな天涯つきのベッドに私を横たえると、躊躇なく馬乗りになり、私の体を組み敷いた。
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