お見合い求婚~次期社長の抑えきれない独占愛~
そおっと目を開けてみると、目の前にはちょっぴり焦った表情の男性。
抱きかかえられている――ってことは、落ちてきた私を空中キャッチしてくれたのだろうか……?
「す、す、すみません!!」
申しわけなさすぎて、咄嗟に平謝りした。相当重かったに違いない。腕を痛めたりしていないだろうか?
けれど男性は、私の背中と太ももを力強く抱き直し、ホッとしたように笑みを浮かべた。
「ああ、危なかった……大丈夫だった?」
彼は、穂積柊一(ほづみしゅういち)さん。
先月から、我が社に出向してきた派遣社員だ。二カ月の契約で営業の手伝いをしてもらっている。
そして、今、社内で注目度ナンバーワンの男性である。とくに、女性からの。
ベージュ色のスーツが彼の柔和な雰囲気にとてもよく似合っていて、キリリとした目鼻立ちはハーフと言われても頷ける。が、本人いわく純日本人だそう。
顔を形作る各パーツがお手本のように美しい。
そんな顔を近づけられて、思わずドキリとしてしまったが、まず、謝ることが先だと、困惑する頭を奮い立たせた。
抱きかかえられている――ってことは、落ちてきた私を空中キャッチしてくれたのだろうか……?
「す、す、すみません!!」
申しわけなさすぎて、咄嗟に平謝りした。相当重かったに違いない。腕を痛めたりしていないだろうか?
けれど男性は、私の背中と太ももを力強く抱き直し、ホッとしたように笑みを浮かべた。
「ああ、危なかった……大丈夫だった?」
彼は、穂積柊一(ほづみしゅういち)さん。
先月から、我が社に出向してきた派遣社員だ。二カ月の契約で営業の手伝いをしてもらっている。
そして、今、社内で注目度ナンバーワンの男性である。とくに、女性からの。
ベージュ色のスーツが彼の柔和な雰囲気にとてもよく似合っていて、キリリとした目鼻立ちはハーフと言われても頷ける。が、本人いわく純日本人だそう。
顔を形作る各パーツがお手本のように美しい。
そんな顔を近づけられて、思わずドキリとしてしまったが、まず、謝ることが先だと、困惑する頭を奮い立たせた。