お見合い求婚~次期社長の抑えきれない独占愛~
「あと数日でうちの会社との契約も終わっちゃうんですよね。来月はどこで働くか、もう決まっているんですか」
「……うん。今度は大きめの規模の会社に、少し長めに籍を置こうと思ってる」
「大手かぁー。どんな仕事ですか? やっぱり営業?」
「いや。今度は……経営かな」
「経営!? ってことは、本職は経営コンサルタントかなにかですか?」
「うん。まぁ、そんな感じ」
「本当になんでも出来るんですね」
底の見えないキャパシティ。将来性のある人だなーと、素直に関心した。
「穂積さん、社内でいろいろ噂されてるんですよ。アメリカの一流大学を出たとか、海外を飛び回ってるとか……」
笑い話のつもりだったのだけれど、彼は涼しい顔で頷く。
「確かに、大学はアメリカだったよ。英語はそれなりに出来るから、海外出張することも多かった」
「え!? それ、ただの噂じゃなかったんですか!?」
「そこそこ事実だけれど……誰がそんな話を流したんだろう? 社長くらいしか知らないと思うんだけどな」
彼は不思議そうに首を捻ってはいるが、飲みの席での社長の口の軽さを思えば納得だなと私は思ってしまった。
「……うん。今度は大きめの規模の会社に、少し長めに籍を置こうと思ってる」
「大手かぁー。どんな仕事ですか? やっぱり営業?」
「いや。今度は……経営かな」
「経営!? ってことは、本職は経営コンサルタントかなにかですか?」
「うん。まぁ、そんな感じ」
「本当になんでも出来るんですね」
底の見えないキャパシティ。将来性のある人だなーと、素直に関心した。
「穂積さん、社内でいろいろ噂されてるんですよ。アメリカの一流大学を出たとか、海外を飛び回ってるとか……」
笑い話のつもりだったのだけれど、彼は涼しい顔で頷く。
「確かに、大学はアメリカだったよ。英語はそれなりに出来るから、海外出張することも多かった」
「え!? それ、ただの噂じゃなかったんですか!?」
「そこそこ事実だけれど……誰がそんな話を流したんだろう? 社長くらいしか知らないと思うんだけどな」
彼は不思議そうに首を捻ってはいるが、飲みの席での社長の口の軽さを思えば納得だなと私は思ってしまった。