お見合い求婚~次期社長の抑えきれない独占愛~
「酔った勢いで抱きたいわけじゃない。こうしたいって思ってたんだ。ずっと、ずっとね」

反論を塞いで、彼が私にキスをくらわす。さっきよりもずっと濃厚な、息を継ぐ間もないほどのキスの嵐。

ソファの上でよかった。きっと、立っていられなかったと思うから。

「穂……積……さん……」

私がキスで翻弄されている間に、いつの間にかブラウスの前がはだけていて、彼の手が服の下に差し入れられた。

「きゃっ……」

いやらしい指先の動きと、絶え間ないキスで、私の頭の中は真っ黒に塗りつぶされていく。

鮮明に感じるのは、かきたてられた恋心と体の疼き。

「……よかった。君の体も、俺としたいって言ってくれてる」

「そ、そんなこと……っ……」

いったいなにからそう判断したの? 恥ずかしすぎて聞けない。

やがて抗う力もなくして、気がつけば彼の思うがまま。

はだけた白い肩にキスマークを刻まれて、鎖骨も、首筋も、あっという間に、桜の花びらを散らしたみたいにピンク色に染められていった。

彼は私の上に馬乗りになって、服を全部剥ぎとろうとする。
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