お見合い求婚~次期社長の抑えきれない独占愛~
「こんなところで……」
「ベッドへいく?」
彼はソファから降りると、私の体を横抱きにして、リビングの隣の部屋へと向かう。
「……あ、あの、私、重いので歩きます!」
「お姫さま抱っこなら、前にも一度してあげただろう?」
椅子から落ちて支えられたとき、確かに『お姫さま抱っこは余裕』と言っていたけれど。
まさか本当にされる機会があるなんて、夢にも思わなかった。
隣の部屋は、リビングから漏れる明かりと間接照明で薄暗く、目が慣れていない私には、中央に大きなベッドが置かれていることくらいしかわからない。
彼は私をベッドに下ろし、膝をついて跨ると、ネクタイの結び目に指をかけ引き抜いた。
脱いだシャツから覗いた素肌が、ライトの陰影でくっきりと照らし出される。
予期せず思い知らされたのは、彼が見るからに筋肉質な引き締まった体つきをしているということ。
こんなに男らしい人だったなんて、全然気づかなかった。
いつも柔和な笑みを浮かべている彼に、こんな本能的な一面があるなんて。こんな――。
「ベッドへいく?」
彼はソファから降りると、私の体を横抱きにして、リビングの隣の部屋へと向かう。
「……あ、あの、私、重いので歩きます!」
「お姫さま抱っこなら、前にも一度してあげただろう?」
椅子から落ちて支えられたとき、確かに『お姫さま抱っこは余裕』と言っていたけれど。
まさか本当にされる機会があるなんて、夢にも思わなかった。
隣の部屋は、リビングから漏れる明かりと間接照明で薄暗く、目が慣れていない私には、中央に大きなベッドが置かれていることくらいしかわからない。
彼は私をベッドに下ろし、膝をついて跨ると、ネクタイの結び目に指をかけ引き抜いた。
脱いだシャツから覗いた素肌が、ライトの陰影でくっきりと照らし出される。
予期せず思い知らされたのは、彼が見るからに筋肉質な引き締まった体つきをしているということ。
こんなに男らしい人だったなんて、全然気づかなかった。
いつも柔和な笑みを浮かべている彼に、こんな本能的な一面があるなんて。こんな――。