お見合い求婚~次期社長の抑えきれない独占愛~
「いえ、私が言いたいのは――」
「『清い交際』に、なにか不満が?」
彼が『清い』の部分にアクセントをつけて、ニッコリと笑って爆弾を投下した。
いや、『清い』に不満なんかない。むしろ、そこはクローズアップしてくれなくてかまわない!
けれど、周囲は完全に会話の裏を察し、私の両親は真っ赤になってあわあわしているし、逆に向こうのご両親は蒼白になっている。
「本当に申しわけありません! うちの息子がっ」
「い、いえ、当人たちも、もう大人ですし、同意の上であればそういうことも……」
ああ、どうしてこんな破廉恥な展開に。私が額にパシンと手を当てると、彼はその正面で勝ち誇ったように笑みを浮かべた。
まるで、大人しく俺に話を合わせろといわんばかりの顔だ。
危険すぎる。彼をこのまま野放しにしておいたら、次はいったい、なにを言い出すかわかったものじゃない。
『責任をとる』とか言われちゃった日には目も当てられない。
「『清い交際』に、なにか不満が?」
彼が『清い』の部分にアクセントをつけて、ニッコリと笑って爆弾を投下した。
いや、『清い』に不満なんかない。むしろ、そこはクローズアップしてくれなくてかまわない!
けれど、周囲は完全に会話の裏を察し、私の両親は真っ赤になってあわあわしているし、逆に向こうのご両親は蒼白になっている。
「本当に申しわけありません! うちの息子がっ」
「い、いえ、当人たちも、もう大人ですし、同意の上であればそういうことも……」
ああ、どうしてこんな破廉恥な展開に。私が額にパシンと手を当てると、彼はその正面で勝ち誇ったように笑みを浮かべた。
まるで、大人しく俺に話を合わせろといわんばかりの顔だ。
危険すぎる。彼をこのまま野放しにしておいたら、次はいったい、なにを言い出すかわかったものじゃない。
『責任をとる』とか言われちゃった日には目も当てられない。