お見合い求婚~次期社長の抑えきれない独占愛~
「君の会社で働く二カ月間は、発見の連続でとても楽しかったよ。大手企業と違って役割が分業されていない分、ひとりでなんでもやらなくちゃならなくて、とても勉強になった。自分のやりたいようにやらせてもらえたから、やりがいもあったよ。ずっと働きたいくらい居心地がよかった」
清々しい表情で語る彼は、嘘を言っているようには見えない。
どうやらうちの会社での就業を本当に楽しんでいたみたいだ。
次期社長のエリートが、一営業として駆けずり回ることなんて、今までなかったはずだ。
きっとやることすべてが新鮮に感じられたに違いない。
「それから、君とのオフィスラブも楽しかったしね」
「そ、そんなの、してません」
「俺はしてたよ。毎日、君との距離を測ってた。今日は昨日よりも笑ってくれたとか、差し入れはなにが喜んでくれるかなぁとか」
不覚にもドキリとしてしまって、恥ずかしさにうつむいた。そんな甘酸っぱい話を真正面からされるとは思っていなかったから、心が油断していた。
本当に? 私のことを、純粋に好きだと思ってくれていたの?
泣き出しそうな顔で見上げると、彼はフッと微笑んで、眉尻を下げた。
清々しい表情で語る彼は、嘘を言っているようには見えない。
どうやらうちの会社での就業を本当に楽しんでいたみたいだ。
次期社長のエリートが、一営業として駆けずり回ることなんて、今までなかったはずだ。
きっとやることすべてが新鮮に感じられたに違いない。
「それから、君とのオフィスラブも楽しかったしね」
「そ、そんなの、してません」
「俺はしてたよ。毎日、君との距離を測ってた。今日は昨日よりも笑ってくれたとか、差し入れはなにが喜んでくれるかなぁとか」
不覚にもドキリとしてしまって、恥ずかしさにうつむいた。そんな甘酸っぱい話を真正面からされるとは思っていなかったから、心が油断していた。
本当に? 私のことを、純粋に好きだと思ってくれていたの?
泣き出しそうな顔で見上げると、彼はフッと微笑んで、眉尻を下げた。