180センチ以下は認めない
宮野side
どうしよう。勢いで告っちゃったが、この先どうしていいかわからない。
加藤をうちまで送る車の中で、俺は、ごちゃごちゃになった頭の中を整理しようと、前だけを向いて運転を続けた。
「あ、先生ここです。」
うちのマンションから、歩けるくらいのところのアパート。
「ありがとうございました。」
と、降りようとする加藤の手を捕まえた。
「せんせい?」
「あっ、ごめん。お疲れ。ゆっくり寝ろよ。」
って、言っているのに、手が離せない。
「ごめん、帰せない。俺んち連れて帰っていい?」
加藤の返事も聞かずに、また、車を走らせた。