180センチ以下は認めない

綾side

宮野先生のマンションの駐車場についた。

先生は、車からおり、助手席の方に回ってきてドアを開けてくれた。

手を引かれ、無言のまま先生の部屋の前まで来た。

カギを開け、部屋に引き込まれたとたんに、宮野先生に抱きしめられた。



「ごめん、帰せない。俺じゃダメ？山形じゃなくて俺を見てくれよ。俺、お前が好きなんだよ。お前が、山形のこと好きなのは知ってる。でも、俺はお前が好きなんだ。ちびだし、お前は俺のこと男として見れないって言ってたけど、でも、俺はお前が好きなんだ。」



抱きしめられて、いやな感じはしない。むしろ、居心地がいいと感じでいる。

なんでだろ。ただの一緒に働いている仲間。からかわれたり、いじわるなこと言われたり、そんな、友達のような関係だったのに。

山形先生のことが好きだった。

それなのに、この腕の中がなんとなく好きだ。