180センチ以下は認めない
宮野side
「・・・・・一人はだめです・・・・たぶん、食べない。・・・ここにいてください・・・」
俺のジャケットの袖を、控えめに捕まえた、加藤。
そんなかわいいこと、言うな。かわいいことすんな。
「そんなこと言うな。今、お前んちに入ったら、俺の理性もたない。顔見たら安心した。俺は、帰るから、ちゃんと食えよ」
「・・・一人にしないで・・・」
「・・・」
「帰らないで、一緒にいて」
もう、無理だった。
俺は加藤を抱きしめた。
抱きしめた加藤の肩に俺の顎が乗る。顔の高さが同じだ。
顔を少し横に向けると、加藤も少し顔こちらにを向けた。
「先生・・・一緒にいて。一人になりたくない。先生と一緒にいたい。先生に抱きしめてもらいたい」
加藤の柔らかい唇の感触を確かめるように、何度も何度もキスをした。
「加藤・・・」
「せ、せんせい・・・」
「名前呼べよ。」
「・・・翔さん」
「あや、あや・・・」
「しょ、翔さん・・・ん・・・・」
玄関先で、靴も脱がずに、何度も何度もキスをした。
もう、離せない。離さない。