180センチ以下は認めない
綾side
何度も何度もキスをしてくったり先生にもたれかかる。
先生が私を少し離して、顔をのぞきこんで来た。
きっと、顔は真っ赤・・・
恥ずかしくなり、うつむいた。
「綾、かわいい。俺だけの綾になってくれる?」
「・・・はい・・・」
「マジで?」
「・・・はい・・・」
「部屋、上がってください」
先生の袖を引っ張って部屋に入った。
先生をソファーに座らせて、コーヒーを淹れにキッチンに向かった。
なんだか、恥ずかしすぎて、先生の顔を見られない。
先生に抱きしめられて、キスをされて、私は、とても幸せな気分になった。
息のしづらさも、頭痛もない。
先生のおかげかな。
キス、またしちゃったな。昨日、始めてだったのに。もう、何度もしちゃった。
でも、もっともっとしてもらいたい。
もっと、抱きしめて欲しい。
頭の中で、ぐちゃぐちゃ考えていたら、後ろからふわっと抱きしめられた。
「あや、俺と付き合ってくれ。俺は、山形みたいにイケメンでもないし、背も高くない。でも、お前のことは大事にしたいんだ。ほんとに好きなんだ。一緒にいたい。ずっと、一緒にいたい。だめか?」
先生の声が、耳に流れ込んでくる。
「先生。私で、いいんですか?ちょっと前まで、ほかの人が好きだった。こんなでかいかわいくない女で。本当に私でいいんですか?」
「お前がいいんだ。お前じゃなきゃダメなんだ。ずっとずっと、お前のこと見てきた。山形のことが好きなのも知ってた。見てればわかる。ほんと、悔しかった。でも、もう山形のことは忘れて、俺のものになってくれよ。山形が忘れられないなら、俺を利用してもいい。一緒にいたいんだ。あやじゃなきゃだめなんだ」
「先生に抱きしめられて、キスされて、いやじゃなかった。むしろ安心できた。もっと、抱きしめて欲しい」
くるっと、向きを変えられて、正面から抱きしめられた。
「ありがとう。あや、大事にする。俺は、泣かせない」