180センチ以下は認めない
旅行当日
私は、10時前に仕事を片付けて、帰宅。荷物を準備し、仮眠をとる。
15時に翔が迎えに来てくれて、車に乗り込んだ。
ラフな格好でいいよ。と言われたが、外でデートすることがほとんどなかった私は、ちょっとかわいくしたいと、白のサマーニットにさわやかなブルーの膝丈(私が着ると膝上にはなってしまうが)のフレアスカートにしてみた。足元は、歩きやすいようにスニーカーだけど。
『着いたよ。下に降りてこれる?』と、翔からメールが。
ダッシュで、下に行くと、黒のワンボックスが止まってて、助手席のドアのところに翔が立っていた。
「お待たせしました。お迎えに来てもらってありがとうございます」
「・・・」
なぜか、目をさらされた気がする。
「ん?翔?どうしましたか?」
「いや、ごめん、あまりにも、恰好がいつもと違ってかわいかったから」
「えっ?かわいいって。恥ずかしいです。スカートダメでしたか?」
「ダメじゃないけど、そのきれいな足、みんなに見せるのが」
「きれいって・・・」
2人で、顔を赤くしてる私たちって。
「さ、車乗って。行こう」
急に話題を変えて、私を車に乗せ出発。
「翔、今日はどこに連れていてくれるんですか?」
「内緒だよ。でも、2時間くらいで着くから、寝てていいよ」
「寝ませんよ。しっかり寝ましたし、翔とドライブです。もったいなくて寝れません」
って、言っていたのに
「あや・・・あや・・・着いたよ。起きて」
「ん~・・・えっ?あれ、私・・・寝ちゃってました?」
「うん、かわいい寝顔見ちゃったよ」
「あ~せっかくドライブだったのに・・・」
「いいよ。当直忙しかったんでしょ。」
「ほんと、ごめんなさい・・・」
車から降りると、そこは、有名な温泉街。
「わ~温泉だ。久しぶりです」
「俺も、久しぶり。ゆっくりしようと思ってね」
「ありがとうございます。うれしいです」