180センチ以下は認めない
温泉に入る。

粘性の高いしっとりした白濁したお湯。お肌すべすべになるわ~

内風呂を堪能し、露天風呂に。露天風呂もゆっくり堪能していると、あっという間に夕食の時間に近づいていた。

ダッシュで浴衣を着て、部屋に戻る。



「いま、戻りました~」

「おかえり、温泉どうだった?」

「ほんと、気持ちよかったです。お肌すべすべになりました~」

「じゃあ・・・」

って、言いながら、近寄ってきて、顔や首筋に触れる翔。

「ほんと、すべすべだね」

そのまま、翔の手が背中に回り、抱きしめる。

「綾・・・」

翔の顔が近づいてきて、唇が重なる。何度も何度も角度を変え、ついばむようなキスから、唇をなめられ、たまらなくなり唇を開けば、するっと入り込んでくる。

余りの気持ちよさに膝の力が抜け、翔にもたれかかる。

翔がぎゅっと抱きしめる力を強くし、でも、キスをやめない。

翔のキスが首筋に降りて来た時



コンコン

ドアをたたく音

「失礼します。お夕食お持ちしました。よろしいですか?」



ぱっと、離れて、お互い顔を見合わせると真っ赤だ。きっと、私はもっと真っ赤だ。

「タイミング悪っ!」って、言いながら部屋の玄関の方に歩いていく翔。





夕食は、海の幸・山の幸が盛りだくさんの、懐石料理。

とても、おいしくて、おすすめの冷酒も一緒に飲んで、すっかり満腹、ほろ酔いになった。



「綾・・・話があるんだけど・・・」

「なんですか?」

翔はバッグから何か小さな箱を取り出し、私の前に差し出す。

「まだ付き合ってそんなに時間はたたないけど、俺は綾が好きだ。愛してる。ずっと一緒にいたい。だから、結婚してください。」

小さな箱の中身は、きらきら光る指輪だった。

「えっ?」私は、驚き、でも、うれしくて涙があふれた。

「綾?まだ早い?でも、俺ずっと一緒にいたいんだ。」

「はい・・・」

「それって、yesってことでいい?」

「はい、翔、大好き。ありがとう」

私は、飛びつくように抱きついた。

私を抱きしめた翔は、「そんなにくっついてたら、指輪がはめられないよ。」って、私をちょっと離した。

そして、指輪を私の左手の薬指に。

「きれい。ほんとにありがとう。私でいいの?翔とずっと一緒にいていいの?」

「俺が、一緒にいて欲しいんだ。ずっと一緒にいて。一緒に手つないで歩いて行こう。」

「はい」



また、私は、翔に抱きつき、翔もぎゅっと抱きしめてくれた。

ホントに幸せだ。



「じゃあ、一緒にお風呂入ろうっか」

「え~それはだめです。無理です~」



って言っているのに、強引に手を引かれて浴衣を脱がされ温泉に入ることになった・・・



温泉の中で、翔に後ろから抱きしめられ、私は、きらきら光る指輪を眺めている。

「綾、ずっと好きだった。ほんとに俺のものになってくれてありがとう。ずっとずっと愛してる。ずっとずっと一緒にいような」

「はい。大好き翔。ずっと一緒にいてくださいね」



番外編終わり

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