180センチ以下は認めない
午後9:00
「こんな時間まで何やってんだよ。当直じゃないんだろ!」
オペが長引いたのか、やっとステーションに宮野先生が、怒り口調で言ってきた。
「宮野先生を待ってたんです!」
「こんな時間まで待っててバカじゃないのか?明日でいいだろーが。」
「まあ、そうなんですけど、斎藤さんの話聞いたら、早めに言っておきたくて。」
「あっ、綾ちゃん、飯行かね?俺、腹減っちゃって倒れそう。飯行かないと、綾ちゃん食っちゃいそうだから(笑)」と、山形先生も戻ってきた。
「いやいや、食べないでくださいよ。それに、ご飯は行きません。宮野先生とでも行ってきてください。で、宮野先生、斎藤さんのことなんですけど、
胃が痛いらしくて。痛みは薬が効いてるみたいだけど。気になって。」
「そか、痛み止めの副作用かも知れないから、明日朝イチで斎藤さん所に行って聞いとくわ。そしたら薬出すから、よろしくな」
「はい。わかりました。よろしくお願いします。じゃあ、帰ります。」
「おい、こんな時間にひとりで帰るのか?」
「なに言ってるんですか?まだ、9:00ですよ?いつも、11:00近くまで、記録書いたりして、薬局にはいるんです。この時間なら早いくらいですよ。」
「暗いんだ、あぶないだろーが。」