恋は盲目〜元姫は失明者〜
凛「それじゃ、行ってきます」
祐「はい!いつでも帰ってきてくださいね、あと」
凛「?、なに?」
祐「...無茶、しないでください」
凛「分かったー」
祐「言葉に気力がない」
凛「言われなくても気をつけるって、じゃあねー」
祐「行ってらっしゃい」
まずは理事長室...かな?
祐に高校まで送って貰ったから特に何もせずに良かったけど、こっからはそうはいかないよなー
えーと...事前に教えてもらった地図は頭に叩き込んでるし...
あとは気配に集中するだけ
多分...ここ?
コンコン...
凛「すいませーん、ここって理事長室ですかー?」
「...何壁に向かって話しかけてんだ?」
あれ?
凛「誰?」
「...誰って...!...お前、目見えねぇの?」
凛「うん」
「俺が案内してやるよ」
凛「わぁい、ありがとー」
「あ、一応言っとくと、俺の名前は西条 樹だ」
...!え、この人全国No.2時雨の総長では?
凛「あー私は神崎 凛、よろしくね」
樹「...俺の事知らねぇの?」
凛「知ってるよ?でも興味無いから先に理事長室の場所まで連れてってくんない?」
樹「分かった」