迷惑なんて思ってないよ
一章・眠る救世主
解放してくれないのね
暗闇の中、巨大な骸骨が話しかけてきます。本当にそれで良いのかと。これはそれを選んだお前への呪いだと。
そんな夢をたまに見る。何の呪いなのか、何を確認しているのかは分からないけれど、必ず暗闇の中にいる巨大な骸骨がそう問いかけてくる。
「こぉらっ、授業中だぞ?」
「すみません・・・」
太陽の光が心地好くて転た寝してしまった私を起こしたのは教師ではなく、隣の席の凛太郎(りんたろう)くんだった。起こしてくれたのは嬉しいけれど、正直、関わらないでほしかった。凛太郎は奇跡と呼ばれるほどの美男子で、勉強は普通だけど運動神経も人並外れていた。女子生徒の中には目が合っただけで気絶した人もいたという。そんな男と一緒にいたり、話し掛けられている所を見られたりしてみなさいよ。
そんな夢をたまに見る。何の呪いなのか、何を確認しているのかは分からないけれど、必ず暗闇の中にいる巨大な骸骨がそう問いかけてくる。
「こぉらっ、授業中だぞ?」
「すみません・・・」
太陽の光が心地好くて転た寝してしまった私を起こしたのは教師ではなく、隣の席の凛太郎(りんたろう)くんだった。起こしてくれたのは嬉しいけれど、正直、関わらないでほしかった。凛太郎は奇跡と呼ばれるほどの美男子で、勉強は普通だけど運動神経も人並外れていた。女子生徒の中には目が合っただけで気絶した人もいたという。そんな男と一緒にいたり、話し掛けられている所を見られたりしてみなさいよ。