迷惑なんて思ってないよ
両親が着ていた衣服を持ち帰って晴人もやっと人前で声を出せるようになってきたし、全てが凛太郎くんのおかげなのに私は失礼な事ばかりしてきた。
凛太郎くんがあの日、着いてきてくれていなかったら亡くなっていたかもしれないのに無理に帰らせようとした。海に入っているというだけで取り乱して、助けようとしてくれているのに溺れさせてしまいそうな危険な目に遇わせてしまった。握ってほしいと思われている訳でもないのに握った手を自宅のある町に帰ってくるまで離さなかった。
「本当にごめんなさい」
「やめて。謝らないでよ。俺がしたくてした事なんだ。柏崎さんのせいじゃない」
「でも、迷惑をお掛けしたのは事実です」
凛太郎くんがあの日、着いてきてくれていなかったら亡くなっていたかもしれないのに無理に帰らせようとした。海に入っているというだけで取り乱して、助けようとしてくれているのに溺れさせてしまいそうな危険な目に遇わせてしまった。握ってほしいと思われている訳でもないのに握った手を自宅のある町に帰ってくるまで離さなかった。
「本当にごめんなさい」
「やめて。謝らないでよ。俺がしたくてした事なんだ。柏崎さんのせいじゃない」
「でも、迷惑をお掛けしたのは事実です」