迷惑なんて思ってないよ
母に似て人に合わせ過ぎてしまう所があって、背負わなくて良い負担まで背負ってしまう性格で。だからまた背負い込みすぎているなって気付いたら手を引いて休ませてあげてって言われていた。父の言葉の意味が最近、やっと分かるようになってきた。
津田さんの車に乗せてもらって、遊園地に着いた。また夕方迎えに来ると言って津田さんは帰ったけれど、案外髪型と眼鏡だけで見た目って変わるものなんだなぁ。

「なぁなぁ、晴人くんよ。ちょいと話があるんだよ」

「姉ちゃんと伊野先輩の事ですか?」

「あれ、知ってたのなら話が早いぜ!協力しろよなっ!」
< 124 / 260 >

この作品をシェア

pagetop